🪙 メダリオンの語源と込められた願い

🎖️通行証としてのメダリオン

■ 通行証の誕生 ――「記章メダル(メダリオン)」

初代ガチャリオーがメダリオンを掲げるシーン

初代ガチャリオーは、リオン鉱脈を効率よく、そして円滑に採掘するため、
島々への入島を許可する通行証を創り出した。

それは胸元に下げる記章のような、手のひら大の円形メダルであり、
採掘の才を持つ者に与えられる "責任と信頼の証" だった。

当時、このような大判のメダルは「メダリオン」と呼ばれていたため、
人々は自然とこの通行証をメダリオンと呼ぶようになった。

通行証が円形である理由には、古い言い伝えがある。

「角あるものは衝突を生み、丸きものは調和をもたらす」
―― 王国古文書『伝承記』より

争いを避け、仲間と円滑に作業が進むように――
そんな願いが、この形には込められていた。

さらに、遠くからでも判別できる特徴的な意匠が施されていたため、
島の入口を守る管理官も迷わず許可者を識別することができた。

こうして初代ガチャリオーは、
誰もが安心して働ける 平和で効率的な採掘体制 を整え、
王国に豊かなリオンをもたらす礎を築いたのである。

🛡️技術としてのメダリオン

■ 通行技術を創造 ――「秩序も兼備したメダルへ」

二代目ガチャリオーがメダルをゲートに押し込む瞬間

セントラルの発展の裏では、通行証を悪用した不正が横行し、
初代が掲げた「平和と円滑」の理念は揺らぎつつあった。

二代目ガチャリオーはこの危機に対し、
通行証を "技術" として再創造する改革 に踏み切る。

こうして誕生したのが、新たな通行技術 《メダリオン》 である。

その名称は、
記章メダルが人々から親しまれていた「メダリオン」という呼び名と、
初代の想いを受け継ぐためである。

新しいメダルは小型化され誓符紋を刻む構造へ進化。
これにあわせて島のゲートも刷新され、
メダルを押し込むと光となって消える "一度きりの通行証" となった。

本人以外は使用できず、偽造も困難であるため、
不正はほぼ一掃された。

こうして初代の願いに 秩序という新たな価値 が加わり、
新技術メダリオンは王国を守る象徴となっていった。

👑国名としてのメダリオン

■ 国家再生の象徴 ――「秩序をもたらしたメダルを冠して」

三代目ガチャリオーと冒険者たち、空に輝くメダリオン紋章

かつて王国は、豊かなリオン鉱脈によって繁栄していたため、
その名を 「リオン王国」 と呼ばれていた。

しかし二代目ガチャリオーの時代、
偽造や横流しといった不正が横行し、繁栄は揺らぎ始める。

危機に直面した二代目は、
初代の記章メダルを刷新し、リオンを護るための
新たな通行技術 《メダリオン》 を生み出した。

新技術で生まれたメダルは、
王国の財源であるリオンを守り、秩序を回復へ導く象徴となった。

その功績にちなみ、

medal(メダル)+ lion(リオン) = medalion(メダリオン)

とメダルの名を冠し、王国は正式に 「メダリオン王国」 へ改名された。

奇しくもその呼び名は、
人々が初代の大判メダルを親しみを込めて呼んでいた「メダリオン」とも重なり、
初代の想いと、二代目の理念がひとつの名に結ばれることとなった。