🏅 メダルはこうして生まれる ― 王立造証局のしごと
メダリオン王国の冒険者が手にする "メダル" は、
ただの通行証ではありません。
そこには、王国の技術と伝統が宿っています。
このページでは、
メダルの材料となる鉱石から、完成までの工程、
そして製造の途中で生まれる副産物まで、
その仕組みをわかりやすくご紹介します。
💎1. メダルの源 ― 光脈石(こうみゃくせき)とは
メダルの材料となるのは、
天空の島々の地下に流れる光の層「光脈」に沿って生成される特別な鉱石です。
光脈石は光の帯のような模様をもつ鉱石で、
若いものほど軽く、成熟するほど輝きを増すという特徴があります。
光脈石は成長段階により大きく三種に分かれます:
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 未光脈石(みこうみゃくせき) | 加工が容易で魔導反応が強い | 🪙メダルの材料 |
| 熟光脈石(じゅくこうみゃくせき) | 安定した光を宿す | 🎫チケット、📜誓符プレート、🧭光羅針の素材 |
| リオン鉱石(成熟種) | 高純度の光を内包し、貨幣鋳造の基礎 | 通貨リオン・精錬所の素材 |
この「光脈石の成長段階」が、
メダル・チケット・プレートなどの"質と役割の違い"を生みます。
🏛2. 製造の舞台 ― 王立造証局
メダルやチケットなど、
光脈石から生まれるすべての"証(あかし)"を作るのが
王立造証局(ぞうしょうきょく)です。
- 精錬所に隣接して建てられている
- 光脈石の選別・加工に特化
- 冒険者ギルドが受け取り、冒険者へ配布する
という構造になっています。
ここでは、光脈石の状態に合わせた製造ラインが設けられており、
用途ごとに最適な工程で加工が行われます。
🪙3. メダルの種類と作られ方
メダルは冒険者が採掘島へ入るための 正式な通行証 です。
光脈石の中でも"未光脈石"が用いられます。
メダルの種類(効力順)
- ブロンズ
- シルバー
- ゴールド
- クリスタル
それぞれ必要な光脈石の純度や加工強度が異なり、
上位メダルほど精密な加工が必要になります。
⚙️4. メダルができるまで ― 製造工程
メダル製造は次の5工程で進みます:
-
① 光脈石の選別(未光脈石のみを使用)
光の脈が一定方向に走るものだけを選ぶ。
-
② 成形(薄板化 → 円形化)
加工しやすくするため薄く削り、
導入の古い伝承に基づき"衝突を避ける円形"へ成形。 -
③ 魔導処理(光反応の安定化)
特定の光に反応して役目を終えるよう、
光脈の流れを調整する魔導処理が行われる。 -
④ 誓符紋が刻まれるための空白を残す
冒険者が受け取った瞬間にギルドが刻む「誓符紋」のため、
意図的に刻印余白を残す構造となっている。 -
⑤ ギルドに納品され、冒険者へ
造証局 → ギルド → 冒険者という流れで届けられる。
✨5. 副産物 ― カケラについて
メダルを成形する際、
未光脈石の欠片(カケラ) が必ず発生します。
カケラは光脈石の純度をわずかに残しており、
10個集めることで「再鋳造」として
ブロンズメダル1枚へ交換できます。
世界観では"光脈の欠片"として扱われますが、
これは副産物を再利用する合理的な仕組みでもあります。
🔦6. 光脈石のその他の用途
光脈石はメダル以外にも、王国の多くの仕組みを支えています。
📜 誓符プレート(蓄光石)
冒険者の貢献を光として蓄える"歩みの記録"。
🧭 光羅針(こうらしん/コンパス)
光脈石同士の微弱な呼応を利用して
鉱脈の方向を示す、初代ガチャリオー発明の装置。
🎫 ギルドチケット
熟光脈石を薄板化したものを加工して作られる
"技術士協力証" の役割をもつ証書。
光脈石は、王国の文明を成立させる
基盤エネルギーのような存在です。
🌈7. メダルがゲートで光となって消える理由
メダルに施された魔導処理は、
「ゲートの光」と共鳴した瞬間に役目を終える仕組みになっています。
そのため、
ゲートに挿し込むと一度きりで光となって消えます。
これは:
- 不正防止
- 通行記録の一元管理
- 光脈の流れに基づく自然な仕組み
として王国に受け継がれています。
🏁まとめ
メダルは――
- 光脈石という特別な鉱石から生まれ
- 王立造証局で加工され
- 冒険者ギルドを通じて配布され
- 一度きりで役目を終える
という、王国の技術の結晶です。
その過程で生まれるカケラや、
同じ素材から生まれるプレート・コンパス・チケットなど、
すべてが王国の循環を支える仕組みとなっています。